環境問題に逆行している?EV車の実際の環境影響について

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電気自動車(EV)の台頭は自動車産業に革命をもたらすという幻想にすがっている人々が多いが、現実は厳しいものだ。電気自動車には多くの問題が潜んでおり、その持続可能性や実用性について深刻な疑問が残る。

タイヤの摩耗がガソリン車の4~5倍

まず、電気自動車の重量が問題視される。その重さゆえに、タイヤの摩耗がガソリン車の4〜5倍にも増加する。これは環境への負荷だけでなく、所有コストも増大させる要因だ。さらに、タイヤの摩耗によって発生した4〜5倍もの粉塵による環境負荷に関しては調査が進行中である。

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アスファルトに轍を作りやすくなる

特に夏場において、電気自動車はアスファルトに轍を作りやすくなるという問題もある。これは重量の増加によるものであり、道路の保全にも悪影響を与える可能性がある。道路の保全は税金によって賄われている。EV車はさまざまな税制優遇を受ける事ができるが、道路へのダメージを考えると見直さざるを得ないだろう。

冬は航続距離が著しく下がる

さらに、極端な気候条件下では電気自動車の問題が顕在化する。冬場のヒーターは電力を消費し、バッテリー保護のためのヒーターも稼働する。氷点下ではかなり充電効率が落ちてしまうことも報告されている。

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発火する問題もある。鎮火にはガソリン車の45倍の水が必要

充電中に発火する事故も報告されており、その際には大量の水が必要となる。しかもその水に触れると感電の恐れがあるという事実も無視できない。

アメリカのテネシー州で起こったEV車の火災では鎮火の為に45,000ガロン(約170,343L)もの水を要した。
ガソリン車の消火に要する水は500~1,000ガロン(1892L~3785L)ほどなので、EV車を鎮火するには45倍もの水が必要となる。
また、火災時には有毒ガスも発生し、対応には特殊な装備が必要となる。

燃えるEV、最善の消火方法は「何もしない」 – ダイアモンドオンライン

老朽化した立体駐車場

立体駐車場の耐用年数は20~25年と言われているが、近年、機械式立体駐車場での事故が多発している。

機械式立体駐車場、経年劣化で事故多発 点検見直し提言 – 朝日新聞

そのような老朽化した立体駐車場に多数の電気自動車が駐車した場合、倒壊の危険性がある。これは電気自動車が従来の車両よりも重量があるため、駐車場の構造に対して異常な負荷をかけることによるものだ。

EV車の将来性については疑問符がつく

これらの問題を考えると、電気自動車が持続可能な選択肢であるかどうかについて、より深く検討する必要がある。技術の進歩によってこれらの問題が解決される可能性もあるが、現時点ではその将来性については依然として疑問符がつくと言わざるを得ない。